Text#01 『銀魂』の魅力どころ   [戻る]


なぜ『銀魂』?
 
 いやー、なぜなんでしょうかね。
 ひと言で言えば、「判官びいき」みたいなものかと思うんですが。だって、絵はジャンプ連載陣のレベルじゃないでしょ、まだ(オィオィ)。でもセリフ回しが面白いので、せめて5巻くらいまでは続いて欲しいという(オィオィ)。あと、ジャンプの連載って、どれも絵が上手くて引きが強いので、続けて読むと目がちかちかするというか、けっこう疲れるんですよ。だから、たまにはこういう、読んでいて疲れない地味なマンガがあってもいいじゃんという。
 
初めて描いた銀さん。神楽ちゃん似てないです(泣)

こうゆうところが魅力

 
 でも、地味だけじゃもちろんダメで、それ以外の部分が面白いから『銀魂』は「判官びいき」したくなるわけです。非常に言語化しにくいんですが、私の場合は、キャラ萌え以前から、こんな感じのことを考えてました。
 
 (1) 世の中がこの漫画みたいにいいかげんなノリになったら、さぞ楽しいだろうな(故ねこぢる先生みたいですが)。あのノリが、世の中の大抵のことって、真面目に考えすぎることないから、みたいな雰囲気を感じさせてくれるところ。
 
 (2) それでいて、ベタに人情ものを押さえているところ。どんな物語も深みを出すためには、肯定的なものが根底にないと難しいので。そうでないなら、よほどやらないと薄っぺらくなってしまう。(しかし、演出(絵とコマ割)が下手だとどんなシリアスをやっても薄っぺらくしか見えないというのも本当だが。)
 
 (3) 着物と洋装が混在するはちゃめちゃな時代設定。(1)と同じで、このいいかげんさが◎。「日本はどうして完全洋装になっちゃったのかな」「サラリーマンって毎日あのスーツ着て飽きないのかな」とか思っている私としては、みんなが好き勝手な格好をしている『銀魂』世界は、すごく楽しそうで羨ましい。

 以上が、いわゆる『銀魂』の世界観、ギャグのノリで好きな部分で、これプラス、キャラ萌えですね(死ねや)。はっきり言って、キャラ萌えがつかないと、コミックスも買いませんし、サイトなんかつくりませんわ。
 あと、今回サイト作成にあたって『銀魂』を読み直してみたら、思ったより絵もいいんですよ。本当ですってば。見れば見るほど、味があるというか(笑)。さらっと読んだときには気づかない、「おお、このぼけっとした表情いいな」というのがあります。オッサンキャラの描き分けは、主要キャラたちのそれよりすごいしね。
 
 
しかし、スリリング

 
 うちの家族は『ヒカ碁』、『bleach』、『アイシ21』の連載初期に、それぞれの理由でかなり票を入れていますが、これらとはとても比べものにならないほどスリリングですね、今回は。正直なところ、あのまったりしたノリと、独特のセリフ回しで、かつ絵が鳥山明か高橋留美子だったら(いや、そんなエベレストみたいな例ひかなくても)、ほとんど何の心配もなく毎週楽しみにしていられるのになあとは思います。空知先生には、「チーズ蒸しパンになりたい」とか言ってないで、精進してもらいたいです(笑)。
 
 『銀魂』は、考えてあるのかないのか知りませんが、銀時の過去とか、真選組と結託してターミナル爆破とか(いやそれはないでしょ)、神楽の母星でドラ○ンボールを探すとか(何のマンガの話よ)、結構ストーリー重視の展開にも持ち込めると思います。画力があれば。
 第四訓で、雪の中お登勢さんの旦那の墓石の後ろにうずくまってた銀時とか、哀れでよかったな。どうしてああいう境遇にいたのかとか、真剣に描けば(まー、くだらない理由な気もしますがね)、立派なシリアスが作れると思うんですが。ただし、シリアスで人を感動させるにはわりと手順が必要で(ワンピの各章ごとの盛り上げ参照)。長いネームだけじゃ、限界があるんで。画力がいるんで。なので、「チーズ蒸しパン」はいいですから……(略)
 
 えーと、なんかまとまりがなくなってきたので、今日はこの辺で一旦やめます。
 (2004.4.21)

 

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